<4月14日(金) シチリアの旅初日① 『 パレルモ 』観光>
まったく眠れてないのに清々しい朝。昨晩夜中に到着して数時間しか眠れてない。でも久々のイタリアに大興奮♪
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【 シチリア島 】『 シチリア島 』の旅を始めるにあたって
Buona Pasuqua! Bravo, Citilia!(復活祭おめでとう!シチリア島万歳!) 『 シチリア島 』はマフィアが住む島、とずっとずっと思っていた。 ブーツ型のイタリアの、爪先の先にあ ...
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ホテルでの朝食は、たくさんの種類のチーズと硬いパン(でも中はふっくらです)、そしてエスプレッソの香ばしい香り。
確実にイタリアの朝を迎えている事実を再確認し、自然と頬が緩む。
そして、そのうっとりとした雰囲気をぶち壊す(失礼)、私の目の前を右往左往するオバサマ軍団・・・(^。^;)
こちらで「コーヒー」っていったらエスプレッソのことだから、普通のコーヒーを飲みたかったら、「アメリカン」もしくは 「カプチーノ」って 言わなくちゃですぞ(;^_^A アセアセ・・・
本日宿泊したホテルは「ホテル プリンチペ ディ ヴィッラ フランカ(Hotel Principe di Villa Franca )」。

外見は街中の一般的なホテルに過ぎないが、 実は元々修道院だった建物を改造したホテルだとのこと。※現在は更に近代的なホテルに改修されているそうです。残念(´;ω;`)ウゥゥ(下記公式サイト参照)
ホテル プリンチペ ディ ヴィッラ フランカ(Hotel Principe di Villa Franca )
食堂やロビーのそこかしこに、 昔はそうだったと思わせる部分が残されている。
そういえば、私の部屋の前に無造作に置かれた木造のアンティークは、たしか昔の告解部屋(いわゆる懺悔ルーム)のようだったっけ。
朝食を早めに切り上げて、出発までにあたりを散策。
まだ、シチリアという場所の実態がよく把握できていない。通りにでてパッと辺りを見渡したところ、ローマなどと変わらない普通の都会ような気もするし。

『 パレルモ 』で市場(メルカート)を散策
現地ガイドさんがやってきて、今日のツアーの始まり始まり!
注意ポイント
イタリアでは観光地をツアーで見学する場合、現地ガイドさん(難しい国家試験をパスしたイタリア国籍の人)の同伴が必須(※2000年当時)。
たとえ日本から同行したガイドさんがイタリア語がペラペラで現地の知識があっても、著名な観光地では団体で勝手に日本人ガイドさんの案内で観光できないのである。
今回は日本人の女性が現地ガイドさんだった(現地にお住まいでイタリアのガイド資格所有者)。デビ夫人のようにお派手な方(^。^;) はてさて、おばさま達とソリがあうかしらん???
とにもかくにもツアーは出発。今日はシチリア州州都であるパレルモの市内観光と、遺跡巡り。楽しみ、楽しみ♪( ̄▽ ̄)
バスに乗る直前、道端でカルチョッフィ(※アーティーチョーク)だけを売っているトラックに出会う。

日本の食卓にはあまりのぼらないかもしれないが、イタリア料理だとピザにのせたり、サラダにいれたり、 いろいろな料理方法で食されるカルチョッフィ。
今(4月)はちょうど旬らしい。現物をこんなにたくさん見るのはそうそうないかも♪
そしてちょっと歩いていくと、今度はオレンジや生玉ねぎ(私たちの知ってる茶色い玉ねぎになる前のやつ)がたくさん売られている。

ガイドさんの案内で、近所のメルカート(市場)に到着。その土地の「台所」を知ることが、現地を知る一番の近道♪( ̄▽ ̄)b
市場に来て、おばさまたちの目が(-_☆)キラーンと輝き始めた。いよいよ本領発揮?!

先程のカルチョッフィやオレンジはもちろん、さすが島なだけあって海産物も豊富だ。特にマグロがたくさんとれるらしく、日本からわざわざ買いつけにもきているらしい。
ふと見ると、目の前で魚屋さんが一生懸命マグロの切り身と格闘していた。

「ペルメッソ!(ちょっと失礼!)」
イライラした声で後ろを通る地元の人たち。生活がかかってる彼らの邪魔は申し訳ない(^_^;)。
早々にその場を立ち去ろうとするも、おばさま達はまるでご近所のスーパーにでもいるように、いや、それ以上にはしゃいでいて、なかなか立ち去ろうとしない。終いには魚屋のおっちゃんと一緒に記念撮影しはじめる始末・・・(^-^;
こらぁ~、そんなにはしゃいでる間に、スリに遭ってもしらんぞぉ~!!
『枝の主日』とは
市場の前に、葉っぱばかりを売っている出店が。
これは、ちょうど復活祭の前だったので、「枝の主日」の為に販売されていた。

棕櫚(しゅろ)が本来のものだが、このあたりではソテツの葉も使うらしい。
「枝の主日」とは、救世主キリストがエルサレムに入城したことを祝う祭日のこと。
(ちなみに復活祭は移動祭日で「春分の次ぎの満月に続く日曜日」で、「枝の主日」はその一週間前にあたる。)
キリストの入城にあたり、群集が棕櫚(しゅろ)の枝を道に敷いたり手で持って歓迎したところからこの名がついているそうだ。
日本のカトリック教会では、棕櫚はあまり手に入りにくいため、とりあえずどんな木でもいいのでその日は教会に枝をもっていく、ということになっている。ちなみに、私が所属している教会では、教会側で事前に聖別された棕櫚の葉を用意してくれている。
シチリアでは、そもそも南国なので棕櫚の木がたくさんあるため、こういう店ができたのだろう。
この後も、各地でこういう店や、実際に棕櫚がホテルや教会の入り口に飾られているのを見ることができた。日本でいえば、お正月のしめ縄のようなものに近いかもしれない。

ちなみに。
枝の主日で始まる復活祭前週は「聖週間(Holly week)」と呼ばれ、キリストの生涯の最後を偲び記憶する週とされている。
すなわち、キリストはユダの裏切りを予告し、自ら弟子達の足を洗い、「最後の晩餐」を終え、 捕らえられ、十字架にはりつけられ、死を迎える・・・
キリストが荒野で40日間の断食をして祈ったことにならって、復活祭前の40日間を「四旬節」と呼び、心身共に「物忌み」の期間に入る。
国によってはこの期間、肉や乳製品を断ったりするのだが、日本ではそういう慣習は特にない。
が、イタリアではこの期間に普段の食事の代わりにニョッキを食べたりする。
この慣習が変化して『イタリアでは毎週金曜日は肉を食べずにニョッキを食べる』ともいわれているが、あまりこの話は現地ではまだ聞いたことがない(;^_^A
その他、かつて生贄にされてた羊ちゃんをかたどったお菓子もあちこちにたくさん売られていた。やはりキリスト教がしっかり根付いている国なのですな( ̄▽ ̄)
『ゴッドファーザー3』の舞台になった『マッシモ劇場』を見学

市場から少し歩くと、大きな劇場に到着。
『マッシモ劇場』といって、なんでもかの有名な『ゴッドファーザー3』の舞台になった由緒ある劇場らしい。
いよいよマフィアの登場かっ?!なんかちょっとワクワク( ̄▽ ̄)←極妻好き
TVカメラの取材がきていたり、修学旅行生がいたり、とても賑やかだ。
おばさま達の記念撮影ごっこの合間に、ひとり離れて撮影ポイントを探していると、男の子が「コンニチハ!」と話し掛けてきた。
「Ciao!」と挨拶すると、私のカメラを指差し、ポーズをとって、盛んに自分達を撮影しろ、とアピールしてくる。

(もっと小さい子供ならなぁ・・・)と思いつつも、NOといえない日本人の私はカメラを構える。
すると、女の子がもうひとり入ってきて上の写真になった(^_^;)
渋々撮ってあげた後、カメラのモニターに写った姿を見せてあげると、とてもビックリしていて、仲間を呼び始めた。(^_^;)\('_') オイオイ...チョットマテ
そして一気にイタリアの中学生(らしい)の団体に取り囲まれた。こ、怖いよぉ・・・(笑)
劇場の中には、今まで日本人は入ったことはないらしい。
ガイドさんが
「皆さんはとてもラッキーです! 普段はここは閉まっているし、私も入るのは初めてですから! 」
と。
う~ん、どうせみんなにそう言ってるでしょう?(;^_^A
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