<4月18日(火) シチリアの旅4日目 『 タオルミーナ 』観光>
タオルミーナ『サン・ドメニコパレスホテル』の朝
タオルミーナの朝を迎えた。修道院の朝、というのはこんな感じだろうか?
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【シチリア】陶器の町『 カルタジローネ 』観光~タオルミーナ『サン・ドメニコパレスホテル』宿泊
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アンティークの質素なベッドに、やわらかすぎる程のマットレス。肌ざわりのいい上質なリネン類。窓の外から聞こえる小鳥のさえずりで嫌でも自然に目が覚める。
窓をあけると、風に乗って強い花の香りがパーっと部屋中にすべりこんでくる。部屋の窓の前にちょうどオレンジの木が生えていてこの香りは どうやらその香りらしい。キンモクセイに似た、香水にしたくなるような香りだ。
更に香りを楽しむ為に、窓から身を乗り出すと、眼下に広がるお花畑に気がついた。
私の部屋(2階)の下は、このホテルの中庭にあたっていて、 ガーデニング好きの人がみたら歓喜の声を上げてしまいそうなとても豪華できれいなお庭が広がっていた。
そしてその遥か向こうには、真っ青なイオニア海が広がっている。まだ姿を見せないエトナ火山も、 おそらくこの庭のどこかから眺望できるのだろう。
私はもう一度思い切り伸びをしながら、身体一杯にオレンジの花の香りを吸い込んだ。毎朝この香りがかげるシチリアの人々はなんて幸せなんだろう・・・
私はホテルの朝食が大好きだ♪
イタリアのホテルの定番は、周りが硬くて中が柔らかいパンとコーヒー(カプチーノ)が基本。ちょっと豪華になるとそれにサラミや生ハム、フルーツ、そしてチーズがつく。
今回の旅はグレードの高いホテルをチョイスしているので、大抵このセットだ。ここ、サンドメニコパレスホテルも五つ星ホテルなので、ちょっと期待した。
結果、食べ過ぎた(笑)。
シチリア名産のブラッドオレンジジュースが特に美味でした♪
『 タオルミーナ 』市内観光(サンミケーレ教会~4月9日広場~ギリシア劇場)
午前中はタオルミーナ市内見学。
タオルミーナは海沿いからそそり立つ崖っぷちに広がる小さな街。道端にぽつんとたつ小さな教会でも、なんとなく赴きがある。
タオルミーナという街はそもそも、断崖絶壁に沿って出来あがった街である。イオニア海に面した標高400メートル近いモンテ・タウロの中腹に貼りつくように発達している。
そういえば昨日我々は、大型バスで海沿いの道を走ったり、つづら折りの急カーブを上りきった後、途中からはマイクロバスに分乗し、細い道をなんとかこの街までやってきたのである(;^_^A。 イタリアの小さな車が活躍するのは、まさにこういう街でなのかもしれない。
ホテルを出て、狭い路地を車とギリギリの狭さですれ違いながら坂道を登っていく。賑やかな店を両側に冷やかしながら、やがて突然目の前が開け、大きな海に望む。
「4月9日広場」とよばれるこの広場は、地元住民たちの溜まり場となっているようだ。真ん中に瀟洒な教会があり、反対側には海とエトナ山が一望できる。
この時はあいにく曇っていて、エトナ山の勇姿を拝むことはできなかったが、天気のいい日にはさぞや絶景が広がることだろう。
広場にはカフェがテーブルを並べ、世界中どこにでもいる似顔絵描きが客に媚びを売る。イタリアのどこでも見かけるようなPiazza(広場)の光景だが、今日は日本人は我々しかいない。まあ、このおばさまパワーをもってすれば、もう十分なのだが(^_^;)
買い物は後回し、とガイドさんに言われ、後ろ髪を引かれながらも観光は続く。
広間のすぐ側に、ユダヤの印を壁に刻んだ家がある。
普通ならこのようなものは破壊され現存しないはずなのだが、シチリアの人々はユダヤにも寛大で、逆に歴史の証としてこれを未来永劫残していこう、と話し合って残しているのだ、と地元民のガイドさんは誇らしげに熱く語っていた。
こんなストーリーからも、あまり小さいことにこだわらないシチリアの人々の性格を垣間みれたような気がした。
しばらく進んでいくと、ドゥオモに入る。
そう、その「まさか」(-_-;)。おばさま達はまた歌った。『アベマリア』。
もう何回めだろう???だんだん慣れてきたよ・・・(^-^;今回は教会が本当に小さかったので他にお客はいなかったし。でも外には丸聞こえだったんだろうな・・・。
しばらく歩くと、突然人通りが多くなった。修学旅行生も倍以上増えているような気がする。タオルミーナの一番の観光スポット、「ギリシア劇場」だ。あのゲーテが世界一と賞賛したといわれる景色が広がっている。
確かにここも、絶景中の絶景!海の上につきでた崖の上にあり、遠くにエトナ山を頂く。
ローマやベローナの劇場よろしく、ここでもかつては人とライオンの命をかけた戦いなどが繰り広げられたらしい。そして今でも時々、音楽祭などが開かれるらそうだ。
ああ、ここでも歌わせたいんだろうな、先生は・・・(^_^;)
(後日、先生のお話では、やっぱりここで一番合唱したかったんだって。あ~、アブナカッタ・・・)
それにしても崖の下の海から吹き上がってくる潮風がなんと心地よいことか♪( ̄▽ ̄)相変わらず修学旅行生のお子様どもに「ナカーター!」と叫ばれる事以外は本当に落ち着く。
エトナ山がまだはっきりとその姿をあらわさないのは非常に残念だが、明日の帰国までにはどうにか拝めるだろう。だって今年の私はツイテるんだから♪(根拠なし)
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