サックス奮闘記 個人レッスン日誌ー夏編ー

SAX奮闘記ー個人レッスン日誌・夏編ー 第75日目 ~『SAVING ALL MY LOVE FOR YOU』~

https://tanetan.com/JazzyNight

2002年8月29日投稿

ここのところ体調を崩していたのは前回書いたが、レッスンでも上手く音が出なかったのは
どうやら原因があったらしい。

レッスンの後(実はレッスン中からおかしかった)、手が痺れていた。
腱鞘炎のときに注射を打たれた後のような痺れ。
しかも右手だけじゃなく両手。そして両足も・・・。

おまけに眼がさめたら天井がぐるんぐるんと回っていた。
んな、アホな・・・・(-_-;)

あまりにもおかしいので病院へいくと、自律神経失調症だろうとのこと。
原因不明の不定愁訴について、最近はすべてその病名にされてしまうらしいのだが。
まあ夏バテでしょう、私の場合。

とりあえず「夜更かし禁止」とお医者様に言われてしまった。
サックスの練習は?と聞こうと思ったが、めまいしてるのにサックス吹けるのか?と
逆につっこまれるとヤバイのでやめておいた。
実際お腹も壊してたりして、力が入らないのだけどね・・・σ(^◇^;)

私
(さすがに今日はレッスン休もうかなぁ・・・)

仕事帰り、家に向かう道すがら何度もそういう思いを頭をよぎった。
実際、たった数分の駅から家までの道のりがとても遠く感じられて歩みが重い。
この体調であの重いサックスを担いでこの暑い道をまた出掛けるのか・・・・。

部屋につくとまさに<バタンキュー(死語?)>という感じでベッドに倒れこんだ。

私
(だめだ、こんなんで行っても吹けやしない・・・・
このままじゃ絶対渋谷の雑踏の中でぶっ倒れるわ・・・)

諦めかけた瞬間、ふと思い出した。

そう、こんなに体調が悪かった今週、実はいつもより練習していたのだったσ(^◇^;)。
しかも昨日は違う用事が入ってたのに、それを休んでまでサックスの練習してたのだ。

そしてとうとう考えは結論に達した。

私
せっかく練習したのに、行かないなんて勿体無い!

見事なオバチャン的発想で全ては瞬時に解決し、私は何事もなかったかのようにレッスン用に
身支度を整え(単に丸の内OL用洋服から渋谷ミュージシャン用ださださ服に変わるだけ)、
スクールに向かった。先生、待ってろよぉ~っ!

 

私
先生、そういえば、レの音、でるようになりました。
あ、正しくはでる確率が高くなりましたっ!

T先生
T先生
あはは、そうですか。よかったですね~♪
実際微妙な噛み具合の差なんですよね~。

前回の日誌に書いたように、私は中音のレの音が急にでなくなって悩んでいた。
実はこの悩みをHP上に書いたお陰で、いろんな先輩方にメールでアドバイスも頂いた(その節はありがとうございました~m(__)mペコ)。

で、要するに、ドからレに音が1音上がるという事で、
(高い音になるんだから噛まなくちゃ!)という意識が強くなるんだけど、
でも指はほとんど押さえてるから、息もひとつ前のドの時より強く吹かなくちゃいけない。
実際、低音を吹く場合に、アンブシュアの下あごの部分を微妙に噛み替えるのを
中音を出す時でもしなくてはいけなくて、でも音は高くなる訳だから、
高音を出すために低音のレを吹くときより「噛み」も強くしなくちゃいけない・・・(-_-;)

と、まあ文字にすればスラスラ出てくるんだけど、これを瞬時にやれと言わわれても!
今までは何も考えずに出来ていた事でも、慣れのせいで逆に、
どこかひとつが狂うとすべてが狂う。
まさに先週の私はそんな感じだったようだ。

で、色々教わった中で一番「効いた!」と思ったのが、
先生のメールに書いてあった以下の方法。

T先生
T先生
低音のレをブーっとある程度の長さで吹いて、
その後、オクターブキーを押さずに中音の レをだしてみてください。
ちゃんと正しいアンブシュアできてないと、なかなか難しいですよ

とのこと。

そういえばサックスを習いたての頃、オクターブキーを押さずにこの練習してたっけ。
いわゆる『オーバートーン』って奴ですな。

本当はアンブシュアを変えずに喉の奥の操作でちゃんと出した方がいい、との説もあるのだが、
まあ私のようなビギナーちゃんはそこまで急には無理なので、
とりあえず噛み具合を多少変えてでも良いから、運指を使わずに上のレと下のレを出す練習を
じっくりすればよいのだ。

で、その練習のお陰で悩んでいた中音のレが復活したのだぁ~(T-T)
最近そういえば、アンブシュアがなんか横広がり気味で、
口の脇から息が漏れることが多かったんだけど、
ちゃんと正しいアンブシュアができてなかったのね、きっと。
今回の件でまたスタートラインに戻れたような気がします。やれやれ。

 

T先生
T先生
ええっと、じゃあ今日は新しい方の曲やりましょうか?
レがでるようになったんだったら、 もう『Here, There・・・』の方は問題ないですよね♪

先生、またぁ・・・・。先生のいつもの悪い癖である(-_-;)。
人が必死で練習きてるってのにその成果を出させる事もなく花丸で次、である。
いやん、いけずぅ~o(><;)(;><)o 。

『SAVING ALL MY LOVE FOR YOU』。言わずと知れたホイットニーの名曲である。

ジャズでも結構演奏されてることが多く、私は『HANK CRAWFORD』のアルバムを買った。

で、この曲は2連8分音符で書かれてるところを3連譜のように演奏するのだ。
つまり、スタッカートのように。

そう、そこで私は気がついた!そうなったらオリジナル通り!
いや、渡された楽譜通りに吹くと、なんとな~くホイットニーの歌うオリジナルのテンポとは
ちょっと違うなあ、と多少とまどいながら練習していたのだった。
よくみれば、楽譜の冒頭にその旨が記してあった(^。^;)

でも、こうなりゃこっちのもんよ~♪
頭の中でホイットニーに熱唱してもらって、その伴奏として吹けばよいのだわ~♪

レッスンでは初めてだが、最初にこの楽譜をもらったのはもう数週間前。
その頃から練習していたのだから♯が何個つこうが、もう堂に入ったものだ。

T先生
T先生
では、この楽譜は主音はなんでしょう?

おっと、いきなりの攻撃!

私
ええっとぉ(汗)。♯が3個だけど、後ろから2つ目っていうのは・・・

T先生
T先生
それは♭のときでしょ?(笑)

わかってるって・・・今言おうと思ったんだってばぁ~・・・・・(T-T)

私
ということは、♯の場合は、
一番最後に♯がついてる音の半音上が主音だから・・・

T先生
T先生
だから?

私
ソの♯の半音上は・・・ラ!(ドキドキ)

T先生
T先生
あったり~(^-^)//""パチパチ 正解!

嗚呼、心臓に悪いわ・・・・急に聞くのやめて欲しいっす・・・・・(-_-;)

T先生
T先生
全体的によく音は出てますね。タンギングもちゃんとできてるし。

へっへ~♪だってひとつ壁を乗り越えたもん♪

T先生
T先生
じゃあ、また裏ワザひとつ。替え指ね。
この一番上のミの音、今こうやって吹いてるけど、
実はもうひとつ押さえ方があって・・・

ふむふむ、そんな上のほうにそんなキーがまだあったっけ?(素)

T先生
T先生
まぁ、絶対これで押さえなくちゃいけないって訳じゃないけど、
この曲の場合は多分 この押さえ方の方が楽だと思います。
余裕ありそうだし、いろんな運指できたほうがいいので、
次回のレッスンまでにこっちの運指でもう一度、
この曲ちゃんと練習してきてくださいね~

唇が解決したら今度は運指だぁ。サックスはホントに奥が深いわ!

  • この記事を書いた人

たねたん

JAZZ好き元ライター。『たねたん・どっとこむ』内でのかつての人気コーナー「Jazzy Night」「サックス奮闘記」を現在こちらに鋭意移築中。Sonny Rollinsが一番大好き。最近はライブで生音浴びてないのが悩み。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています

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