ポートランドに着いた翌朝、母や姉と店で買い物をしている間に、外で待っているはずの父の姿が忽然と見えなくなって早30分以降が経った(-_-;)
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【米国】【ポートランド】海外で迷子になった家族を探した経験ありますか?
イトコ家族に会うために、夏休みが終わった後にさらに1週間休みを申請し、上司に嫌な顔をされながらもなんとかやって来たポートランド。 そもそも、アメリカ大陸に上陸するのはかな~り久々で、初めてスーツケース ...
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時が経つに連れて、当然焦りは強くなってくる。
別途町中を探し続けてくれていた姉も、ホテル8チェックアウトの時間も近づいてきたので一旦捜査を諦めてホテルに戻ってきた。
「やばいよね・・・どうしよう・・・」
いくら考えても答えはでてこない。
昭和8年生まれの高齢の父ではあるが、まだそんなにボケてはいないし(年相応)、あの年にしては足腰もしっかりしているし、元々理系男子の父ならばもしトラブルが起きていても冷静に状況判断し最適最善の行動ができるはず。
そうは思っても、なんの連絡もこないまま時だけが過ぎる状況は、待たされる側からすると本当に辛い(-_-;)
やがてイトコとの待ち合わせ時間になり、イトコが私のスーツケースを携えて♪ホテルへ到着。
「スーツケース、届いたよ!さぁ、我が家へ行こう!お待たせーっ!」
明るく笑顔で運転席から降りてきたイトコに、拙い英語で父が迷子になったらしく行方不明状態であることを告げる。
「!!!(◎_◎;)OMG!」
イトコの表情が一変。私のスーツケースどころではない。
とりあえず、イトコの車に姉が乗り、町中を再度車で探し回ることに。
引き続き私と母はホテルのフロントで待機。
(まぁ、車で探し回れば見つかるよね・・・東京と違って人通り少ないし、日本人のおじいさん目立つし・・・)
多少の希望を持ちつつも、恐らく我々の表情はものすごーく心配顔だったのでしょう、さっきまでちゃらけていたホテルのフロントボーイのお兄さんが同情顔で話しかけてくれた。
「この町でなら平気だけど、僕が日本で迷子になったらそりゃ不安だから君たちも心配だよね・・・」
そうよ!不安で死にそうなのよっ!(´;ω;`)ウゥゥ
もうその頃の私は、川に死体で浮かんでいるとか、遺体はどうやって日本に運べばいいのか、とか、会社にはなんて報告しよう、とか、今後の生活は・・・とか、どんどん最悪な結果にしか考えが浮かばない状態だった。
困ったときのiPad! 趣味によって救われた父
しばらくして、車で捜査中の姉から電話が入る。
「もうだいぶ探し廻ったけど、どこにもいないのよ。
仕方がないから、これから警察に行って、捜索願いだしてくるわ・・・」
まぢか・・・(-_-;)
日本でも出したことのない捜索願い、ここで発動か・・・Σ( ̄ロ ̄lll)
でも、仕方がない。万全は尽くしたのである。あとは地元警察を頼るしか・・・。
姉たちが帰ってくるのを待ちながら、さらに悪い方に考えを巡らせて塞ぎ込んでいた時、
ふとさっきのドアマンのお兄さんが駆け寄ってきた。
「Are you 〇〇〇〇(私の苗字)?」
!!!!!!
い、いえーーーーす!!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
お兄さんは顔の横で右手で受話器の動作をし、私に電話がかかってきたと教えてくれた。
大慌てでフロントの電話の受話器を受けて「は、ハロー・・・」と出ると・・・・。
「あ、もしもし!〇〇様でしょうか?」
と、流ちょうなネイティブの日本語の女性の声が。
「は、はい!〇〇です!」と焦りながら答えると
「あ、良かったです♪少々お待ちください・・」と言って、女性は誰かに電話を替わった。
「あ、もしもし・・・・(;^_^A」
紛れもなく、今回の大騒動の張本人、父の済まなそうな声である。
をいっ!!!!!なにしてくれてんねんっ?!
どこをほっつき歩いていたんじゃ~~っ?!<(`^´)>
父の話によると、街路の写真を撮るべく、カメラを上の方に向けて撮影し続けている間に方向感覚がおかしくなり、ホテルに帰る道とは90度違う方向へどんどん進んでしまい、しかも、その先にも我々が訪れたのと似たようなマーケットがあり、さらに方向がわからなくなってしまったとのこと。
ふーーーん・・・・・( 一一)
仕方がないのでホテルに助けを求めよう、とたまたま飛び込んだホテルのフロントに、先ほど電話をかけてくださった日本人女性が働いていたそうで、英語が拙い父でも無事に状況説明ができたらしく。
が、そこで問題が1つ発生。
「お泊りのホテル名を教えてください」と尋ねられたものの、今回1泊しかしておらず、そもそも予約はすべて姉任せ、おまけに自分たちのスーツケースが届かなかったり、で肝心のホテル名を全く失念していたらしく(◎_◎;)。
カードキーを持ってる!と思い出しても、ホテル名の書いてあるであろうキーケースはなんと母が持っていて、しかも、大手のホテルであればそのカードキーにホテル名が印刷されているはずだが、あいにく泊まった宿はそこまでの規模ではないプチホテルであった為、カードキーには、そのカードキーのシステム会社名らしき会社名しか印刷されておらず。
不幸に不幸が重なった典型的なパターン。万事休す。
しかしそこからは強運だったかも。
父の少なすぎる情報に途方に暮れたその女性は、意を決してポートランド中のホテルに、ストリートごとに片っ端から電話をかけて探してくださったのだ。
が、なかなか該当するホテルが見つからず、時間がかかってしまったそうで。
(ほんと、申し訳ございません・・・・)
そして何軒目かのホテルに問い合わせをして下さっている間に、突然父が「あること」を思い出したことで、事態は急展開。
(そういえば、出掛ける時に、iPadでホテルの看板の写真を撮ったっけ・・・)
もっと早く思い出せやーーーーーーっ!!!!!(怒)
と、フロントのその女性は思ったに違いないでしょう・・・。
(マヂ、ごめんなさい・・・・(´;ω;`)ウゥゥ)
フロントのその女性が何軒のホテルに電話して下さったかわかりませんが、結果、iPadの中のこの画像の存在を父がなんとか思い出した事によって、やっと私達に辿り着いた、との事らしく(-_-;)。
「もうねっ、おねーちゃんたち、今警察に行って捜索願出してるところなんだからーっ!
今からそこに迎えに行かせるから、そこでおとなしく待ってなさいっ!!(激怒)」
見つかった嬉しさ以上に、ポートランド市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまった事、そして、貴重なポートランド滞在時間を無駄に使われてしまっ事が突如として頭の中を駆け巡り、父と話しながらもメラメラと燃え上がる怒りの増幅を抑えることが出来ず、安堵の言葉より先に電話口で大声の早口でまくしたててしまった私でした・・・。
おそらく、その場の雰囲気は相当最悪なものだったでしょう・・・。
だってだって!
ホテルの前の川沿いの公園にも行く予定だったのに(´;ω;`)ウゥゥ
時間があれば、ホテルのそばにあったマイクロソフトのショップにも行きたかったのにっ!!
電話を切ると、ホテルの皆様に丁寧にお礼を申しあげ、すぐに姉に電話をかけて報告。
まさに今、捜索願を書かんとするところだったとの事で、あちらも警察の皆様に平身低頭で詫びまくり、父のいるホテルに急行する、との事だった。
「お父さん、見つかったのかい?そりゃあ良かったね♪」
チャラいドアボーイのお兄さんも笑顔で喜んでくれた。
いやいや、お騒がせして本当に申し訳ありません・・・(涙)
そして暫くの後、イトコの車に乗って、姉と一緒に父が生還しました。
おそらく、車内で姉にこってりガッツリ絞られたことは想像に難くないので、これ以上責めては可哀想だと母と相談し(笑)、再会時には特に責めることもなく、それよりもまずはこの場からさっさと去りたい!という気持ちの方が強かったので、そそくさとイトコの車に乗り込みましたが、本当のところは腹わた煮えくり返った感じでした(# ゚Д゚)カッ
正直、この先もこんな事が起こったら・・・と思うと、そういう年齢に我々もなってしまったのね、という哀しさもあったり。
とにもかくにも、私達の車はあっという間にポートランドにサヨナラを告げ、叔母の待つBeaverton(ビーバートン)へ向かったのでした。
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