サックス奮闘記 個人レッスン日誌-秋編-

SAX奮闘記ー個人レッスン日誌・秋編ー 第87日目 ~ゴスペル科との合同練習~

https://tanetan.com/JazzyNight

2002年12月5日投稿

主役じゃないからこそ気を遣うのだ

mintchipdesigns / Pixabay

文化祭の時ってこんな感じだったかな?

なにかとイベントがあるとかなり必死になっていた私。睡眠も食事もとらなくても全然元気だった。ただひたすら本番を前にそのことばかり考えていて、およそ勉強など手につかない。

今回の『The Glory Day』の練習がまさにそうである。

先生に前回渡された楽譜が結構難しい(^。^;)

しかもちょこちょこっとしか吹くパートがない割には歌の合間合間に出てきて、意外と目立つ。歌の伴奏のブラスって、確かにそういう感じが多いのだが、巧く吹けてかっこよく目立つのなら良いのだけど、失敗したら違う意味で目立ってしまうので結構恐怖・・・。

そう考えただけで、毎日練習しない訳にはいかなかった。
自分の演奏曲『Misty』なんかもうどこかへいってしまった。
なにをしてても気もそぞろ。頭の中は『The Glory Day』で一杯満杯である(-_-;)


↑急遽『The Glory Day』をやる事になった経緯はこちら↑

 

まずは一人で『The Glory Day』を吹いてみた

nevesf / Pixabay

先生から渡された楽譜はサイズが小さく、このままでは本番も暗い中であまりよく見えないかも(-_-;)。仕方がないのでB4サイズに拡大コピー。ちと恥ずかしいが、背に腹は代えられない。格好つけてる場合ぢゃないのだ!

拡大コピーしてきた楽譜を壁に目の位置の高さに貼り付け、CDを聴きながら練習。楽譜を楽譜立てではなく、あえて「目の位置の高さに貼り付け」ているのは、発表会の時に暗譜してちゃんとお客様の方を見ながら演奏できるようにする訓練。

そもそも人見知りなので、暗譜立てで目線を下の方にしながら演奏することに慣れてしまうと、たとえ暗譜出来ていても目線が下になりがちなので(-_-;)。

伴奏者なのだからそんなに笑顔で愛想振りまく必要は一切ないけど、あまり下向いて楽譜に集中しすぎるのもどうかと。しかもゴスペルなのでどの曲も明るいイメージだしね。はぁ・・・

 

何回か演奏してみた。
大体同じフレーズの繰り返しであることは判明したが、途中で転調するので厄介だ。同じフレーズをキーが変わったもので2種類覚えなあかんわけで・・・。ううむ。

しかも、ボーカルのMisiaの歌声がでかいっ!でかすぎるっ!(当たり前だけど)

彼女の本当に素晴らしいあの歌声に思わず聞き入ってしまって、なかなか練習にならない(^^;;
気がついたら、自分の演奏するブラスパートより、歌詞を先に覚えてしまった(笑)。しかもバックのコーラスまで(あはは)。ま、いいのだ。こんな長い曲、歌詞で覚えないと後でぜ~ったい訳わかんなくなるって!

レッスンの前日になって先生からメールがきた。

T先生
T先生
ゴスペルの伴奏、ちょっと簡単にしましたので明日楽譜渡しますね!

(;゚Д゚)マヂですか・・・

てか、明日じゃ遅いっ(T∇T) もう4日後は本番なんだってばぁ、先生~!!

先生は時々私の事を、ご自分のバンド仲間と同じレベルと勘違いしてる時がある。いくらなんでもあの曲は初見じゃ無理っすよ・・・(; ̄ー ̄A フキフキ

大慌てで先生に連絡をとり、自宅にファックスしてもらった。
前回頂いた楽譜との違いをチェックすると・・・

あれれ???簡単っていうか、シンプルになってる!最初のはブラスパートだけで何段にも分かれてたけど、今回もらったやつは和音になってない。まあ先生が多少色つけて演奏してくれるとしても・・・・。
こ、これは、も、もしや・・・・(怖)。

 

T先生
T先生
どうです?どのくらい練習できました?あ、ゴスペルのほうね、勿論。
だって『Misty』はもう大丈夫でしょう♪

んなアホな・・・。ま、でも正味な話、ゴスペルの方が私も気になる。

T先生
T先生
前回渡したのより大分簡単になったでしょう?必死でシンプルにしたんですよ~。
もう徹夜しまくり~!寝てないっすよ、最近(´ぅω・`)ネムイ

先生、ちょっと怪しい。なんか言い訳しまくってるような・・・。

私
先生・・・つかぬ事をお伺いしますが、もしかして伴奏やるの、私と先生の二人だけですか?(-"-;)

T先生
T先生
・・・さ、さすがっ!わかっちゃった???(; ̄ー ̄A フキフキ
いや~、本当は もう一人、新しい生徒のYさんも一緒にやるはずだったんだけど、そのYさんが『こんな楽譜読めませんっ!』って いきなりサジ投げちゃったもんで・・・

うっそー!拒否権あったのかい~っ!!(怒)

T先生
T先生
ま~、あの子はまだサックス始めたばかりだし、自分の曲で精一杯だからねえ・・・。
ほらでも、こちらの方は(と、私を指さし)全然余裕でいらっしゃるので(笑)、一緒に楽しく演奏できるからまあいいかな~、と♪♪~( ̄ε ̄;)
・・・な~んて、本当は僕もまだちゃんと練習してないから結構ヤバイんすよね~

またハメられた・・・。まじで『Misty』のエンディングまだ決まってないのに・・。

T先生
T先生
じゃ、『The Glory Day』やりましょうか?最初はずっとイントロとボーカルですから、入るタイミングに気をつけてくださいね~♪

 

私の不安は思いっきり無視されたまま(笑)、CDを流しながらのレッスンが始まった。いや、レッスンというより、こうなるとバンド仲間との練習だ。
先生の口調も、いつもの先生口調っていうより、バンド仲間口調になってるし(笑)。
しかも先生も、ここのところかなり忙しくて自己練習の時間がなかったらしく、 私の事などほったらかしで楽譜とにらめっこ(-_-;)

T先生
T先生
う~ん、結構難しいんですよね~、この曲。ま、いざとなったらテキトーにいきますけどっ!

そう言いながらもお互いA型なので、結局手が抜けない(笑)。必死に何度もCDをかけながら、繰り返し繰り返し演奏する完璧主義なふたりであった(マジメか)。

T先生
T先生
で、もうすぐゴスペル科のレッスン始まる!そこに合流して演奏だぁ~!

うおっ!そういえば今日はゴスペル科のレッスン日だった。
でも、いきなりそんな~っ(滝汗)

T先生
T先生
あ、もうあの曲始まってる!ほら、行くぞっ!

そう言って先生は自分のサックスを掴むと、私にも強い目線で促しつつ、教室を足早に出ていこうとするので、私も慌てて楽譜とサックスを手にドタバタと後をついていく。

私
(うっそ?!心の準備まだできてないんすけど・・・(滝汗))

 

 

ド緊張のゴスペル科との合同練習

Free-Photos / Pixabay

ゴスペル科のレッスン場所に行くと、すでにあの曲はもう始まっていた。

先生と私は途中から彼らの前にいきなり登場し、いきなり吹き始めた訳で(-_-;)。

ゴスペル科O先生
ゴスペル科O先生
いぇ~いっ!サックス科のT田先生とたねちゃんで~すっ♪
みんな拍手~♪♪

ゴスペル科のO場先生のノリノリの紹介で、生徒さん約30名が大拍手で迎えてくれた。こっちは必死で吹きながら軽く会釈。なんか本当にプロのバックミュージシャンみたいだわ、この登場の仕方(笑)。

『The Glory Day』はとても長い曲のはずなのに、生歌と一緒だとあっという間。しかも後半ずーっと♪イエ~とか♪オゥイエ~とか、そういうかけ声ばかりの中、変なタイミングで2小節だけ間をあけてブラスが入ったりするので、自分でちゃんとカウント取ってないと思いきり間抜けなタイミングでブバーっと吹いてしまいそうなのだ(-"-;) うぉ~、これは当日テキトーになんかできないなぁ・・・

でも、とりあえず「それらしく」は吹けたかな?と、ちょっとだけ達成感を感じていると、

T先生
T先生
はいっ、じゃあ彼らは次の曲練習するみたいだから、俺らは撤収~っ!

という先生の声とともに、来た時と同様またコソコソとゴスペル科のスタジオから逃げ出した。
ふぅ、めっちゃ緊張したけど、やっぱりみんなとの演奏って楽しいっ♪♪

 

今日は結局『Misty』は全然演奏しなかったけど、ゴスペルの伴奏の練習ですごく楽しい時間を過ごせたわん。学生時代にバンドやってた頃を思い出しちゃったな~( ̄▽ ̄)ニヤリ
みんなでひとつの音楽を生み出す快感っていうか・・・。

来年はこういうのもどんどんやってみたいかも♪ と思いつつ、数日後の発表会はまだ実感できていないたねたんであった・・・ヾ( ̄∇ ̄;)おいおい!

 

 

 

  • この記事を書いた人

たねたん

JAZZ好き元ライター。『たねたん・どっとこむ』内でのかつての人気コーナー「Jazzy Night」「サックス奮闘記」を現在こちらに鋭意移築中。Sonny Rollinsが一番大好き。最近はライブで生音浴びてないのが悩み。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています

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