サックス奮闘記 個人レッスン日誌-秋編-

SAX奮闘記ー個人レッスン日誌・秋編ー 第88日目 ~発表会リハーサルで事件!~

https://tanetan.com/JazzyNight

2002年12月7日(リハーサル)投稿

発表会リハーサル当日

loafcycle / Pixabay

ライブは明日。いよいよ運命の日。

今日はスクール近くのスタジオでリハ-サル。先生たちをバックバンドにしての練習。スクールでやるのだとばかり思っていたら、実は場所違い(連絡もらってなかったぞう!)。しかも時間まで違ってた(これは私の勘違い(; ̄ー ̄A フキフキ)。

仕方がなく雨の中、一旦スクールに戻ってスタジオ内でひとり練習。今日は自分の『Misty』のリハ。頭のなかからゴスペルの事は忘れなくちゃいけないのに、どうしてもそっちの方ばかり浮かんでくる。しかも、まだこの曲の終わり方、決めてないし・・・。

私
先生~っ、終わり方、どうしようっ(泣)

受付あたりで休憩していた先生に今更ながら泣きつく私(´;ω;`)ウゥゥ。

T先生
T先生
大丈夫ですよっ、てきと~にやっちゃえばっ♪

あ、あのねぇ~・・・・。

T先生
T先生
じゃあ、こういう感じは??ちょっと単純ですけど・・・

この際単純でもなんでもよろしいっ!そこが決まらないと終わらないんだってば!
とはいえあまりたねたん的には納得できる終わり方ではなかったが(笑)、致し方あるまい。

とりあえずその終わり方でひとりで何度か練習していたら

T先生
T先生
なんか時間押してるみたいで、もう順番だって!行くよっ!

と先生が急いで呼びにきた。当初の予定時間にはまだ十分あるのに・・・(ぶつぶつ)。

 

 

な・・・無いっ!!!!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

shonamcq / Pixabay

文句を言う暇もなく、言われるがままに先生と一緒にスクールをダッシュで出る。

徒歩10分くらい離れた貸しスタジオに着くと、狭いスタジオにはドラム、ベース、ギターの先生方が待っていた。

え~っと、『Misty』だったよね?じゃあ急いで準備して。時間無いから!

私
は、はいっ!(汗)

なんともいえない、重くて張り詰めた空気が充満しているスタジオ。もう何人もの生徒のリハをずーっとやってるから先生方の疲れも相当なものなのだろう。
焦りまくりながら楽器をセットしていると・・・・嫌な予感が・・・・・。

 

 

ま、マウスピースが無い・・・・・・・(T▲T)

 

 

私
せ、先生、ま、マッピ教室に忘れてきちゃったみたい・・・

T先生
T先生
えっ?!嘘だろっ?!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

突然の告白に引きつり顔の先生。
さすがにマウスピースを先生に借りるわけにはいかない。

私
と、取ってきます!!!!!しばしお待ちをっ!

私はスタジオ内の空気が固まってるのをひしひしと感じながら、大慌てでスタジオを飛び出し、雨の渋谷の人混みの中を、傘もささずに猛ダッシュした。多分人生で一番の必死さで・・・

私
(確かケースに入れたはずなのに・・・入れたはずなのに・・・)

スクールのプロミュージシャンの先生方(しかもサックス科以外で普段は知らない方々)をお待たせし、唯一の生徒を連れてきたらこの有様、という悲惨な状況を味合わせてしまったT先生にも申し訳なく、出来ることならこのまま自宅まで帰ってしまいたい程の情けない心情ではあったが、なんとか気持ちをキープしつつ、半泣きになりながら今来たばかりの道を猛ダッシュでスクールに戻る。

 

あぁ、雨ってこんなに冷たかったっけ・・・(T_T)

 

そんなところにいたのっ?!(涙)

Fotorech / Pixabay

 

やがてスクールに着くと、先程まで練習していたスタジオに向かう。ちょうど誰もいないので、迷わずドアを開け飛び込む。

 

 

ぎゃーーーっ!

あった~~~っ♪(((o(*゚▽゚*)o)))

 

 

スクールを出る際、急に言われて慌てて支度をした為、マッピケースにマッピをいれ、手提げにそのケースをポーンと投げ入れたのだが、私のコントロールが悪く、ちゃんと手提げの中に入っていなかったようだ(汗)。

はぁ・・・とりあえず良かったぁ・・・(´;ω;`)ウゥゥ

 

私はそのマッピケースをむんずと鷲掴みにすると、再び渋谷の雑踏を雨の中走りぬけ、リハスタジオに戻った。

私
(ゼイゼイ・・)す、すみません、お待たせしましたぁ・・・・・

寒い真冬のはずなのに、汗だくである。しかもめっちゃ息切れ・・・これからサックス吹くとは思えない状況である。

お疲れ様。お疲れのところ悪いけど、君の持ち時間、あと10分しかないからね。
じゃあ、始めるよ!

ベースの先生が優しく、しかし目の奥は怖いまま(!)でそう言ってカウントを取り始め、私の演奏曲『Misty』のリハーサルは始まった。

2度ほど演奏し、「まぁ、こんなもんでしょ?」と言われ、「は、はぁ・・」と答え、終わり。
伴奏はプロなのだ。が、私の演奏がまるでトーシローなのだ(泣)。

情けなさと疲労と、無事にリハが終わったという安堵感で崩れそうになった。

じゃあ、明日が本番だから頑張ってね!

私
よ、よろしくお願いします・・・・<(_ _)>

私は深々と頭を下げてスタジオを後にした。

私
T先生、すみませんでした、恥かかせちゃって・・・(´;ω;`)ウゥゥ

T先生
T先生
いや~、焦ったよぉ~(苦笑)。いっきなり何が起きたかと(;^_^A。
意外とおっちょこちょいなとこあるんですね(笑)

意外じゃないっす・・・・・かなりおっちょこちょいっす・・・・(涙)

私
「じゃあ、帰ってちゃんと練習してきます。明日はよろしくお願いします・・・

T先生
T先生
えっ?!だめだよ、帰っちゃ!これからゴスペルの方のリハだから♪残っててよね(^-^)b

うっそ~ん・・・・聞いてないんですけど・・・先生、こういうの多すぎですわ・・・・・
ま、今日はご迷惑おかけしたので甘んじてお引き受けしますが(トホホ)。

  • この記事を書いた人

たねたん

JAZZ好き元ライター。『たねたん・どっとこむ』内でのかつての人気コーナー「Jazzy Night」「サックス奮闘記」を現在こちらに鋭意移築中。Sonny Rollinsが一番大好き。最近はライブで生音浴びてないのが悩み。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています

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