~ジャズとサックスが大好き♪~

Jazzy Night by たねたん・どっとこむ

SAX奮闘記ー個人レッスン日誌・夏編ー 第66日目 ~発表会リハーサルを兼ねて~

https://tanetan.com/JazzyNight

2002年7月4日投稿

いよいよ7月。
発表会まであと二回のレッスン。本当にやるのかしら・・・と不安は募るばかり。
とりあえずひたすら練習に励む。アフター5の予定も入れず、買い物にもいかず、
家にいる空いた時間はひたすらサックスの練習にあてた。

当然、それだけ練習すれば自然に暗譜してしまっている。
(これならどうにかなるかな・・・・・)
が、私のそういう甘い考えは、レッスンに行って見事にぶち壊されることを
その時の私は知る由もなかった・・・・。

発表会に向けて

レッスンにいくと、いつもと違うスタジオを指示される。
ピアノがある部屋だ。
そう、もう発表会に向けて本格的に練習しないといけない
なにしろあと2週間しかないのだ。

先生がスタジオに来るまでの間「音出し」をしていると、
今日はサックスの音が妙に響くことに気づく。

家での猛練習のお蔭かしら??( ̄ー ̄)ニヤリッ・・・

とも一瞬思ったけど、それにしては響きすぎる(;^_^A アセアセ

先生、今日なんかすっごい音が響くんですけど・・・(^。^;)

T先生
うん、確かに・・・・。
多分ね~、今までのスタジオ、端っこで窓側だったでしょ?
で、ここは完璧 カラオケボックス状態の壁で囲まれてるじゃないですか?
だから音の反響が違うと思うんですよね~

な~るほど!確かに、今までのスタジオとはつくりが違う!
音が響くとちょっと上手く聞える。お風呂入りながら歌う歌のように♪

T先生
じゃあ、いつものように、ソの音から下のシまで下がって、そこから上にあがって 一番上のファまで・・・

めっちゃ上手く聞えるスタジオで気持ちよく音を出す。

T先生
じゃ、サックスも温まってきたところで、早速いきますか!?(o゚▽゚)oニパッ
え”っ?!も、もう??(◎_◎;)
T先生
はい、時間ありませんから(キッパリ)!

『いそしぎ』はタンギングで音にメリハリを!

たじろぐ暇もなく、『いそしぎ』の練習スタート。

T先生
上の音と下の音は繋げて吹かず、直前でタンギングして
出来るだけメリハリをつけてみてください!
特に下の音はコードの変化を表すキーポイントになるので、
思いっきり目立つように吹いちゃって良いですから♪

そんなもんですか~。
確かに楽譜上ではスラーで繋がってるので、息が続く限り長めに吹きたくなるところだが、
そうするとあまりメリハリはつかなくなってしまう。
あえてタンギングして音を切って、次の音から吹き始めると音のメリハリもつくし、
その最初の音が 微妙に強調されるので、コードの変化は目立ってくる。

そんな練習を何度かくりかえしていると、他の先生がスタジオのドアをドンドンたたいた。

代表
そっち終わったら、隣でリハーサルするからヨロシク~!

リ、リハーサルゥウウウウウウウウ~~~???(◎_◎;)

T先生
はい、リハーサルやんないと。だって、
ピアノとギターとコンボをバックに従えるんですから ( ̄ー ̄)ニヤッ

ま、まじかいや・・・。それ、冗談だと思ってたのに・・・(・_・、)

T先生
大丈夫です、みんな一応プロですから(キッパリ)。

いや先生、そういうことじゃなくってぇ・・・(滝汗)

プロの先生方を従えて発表会のリハーサル!

1時間ほど先生とのレッスンをして、いよいよリハーサルへ。
先生方がぞろぞろとスタジオに入ってくる。いつもより何倍も大きいスタジオ。
それだけでかなり緊張・・・

スタジオ内には大きなキーボードにアンプ。数本のマイク。ギターにコンボ。
目の前には楽譜立て。そして私!
みんな座って演奏するのに私だけひとり立ってる。
なんかエラソー・・・σ(^◇^;)

すると、私以外の先生方の間で、あーでもないこーでもない、と曲のアレンジについて議論が始まった。
側で聞いてても、自分のことなのにちんぷんかんぷん(;'∀')。
黙って棒立ちのままほけーっと聴いている。

(なんかミュージシャンみたい・・・)

どこかのレコーディングスタジオにでもいるような気分だった。

やがて先生方の間でおおかた話がまとまったようで、
「ほんじゃあ始めましょか?」とさりげなく始められてしまった。

とりあえず、今までずーっと練習してきた♪=80のテンポでやる。
このテンポは結構スローで、ボサノバアレンジにはあってると思うのだけど、
テーマの部分がゆっくり過ぎてしまってブレスのタイミングが 結構難しい。
ロングトーンが結構厳しいのだ(^。^;)

でもまあこの程度かな・・・と思いながらきばって吹いて、本人的には結構満足していると、

代表
これでもいいんだけど~、もうちょっと早くしてみない?(-_☆)キラーン

一番偉い先生が突然いきなりなことをおっしゃった。
え”っ・・・。
明らかに玉砕すると思うんですけど・・・・・( ̄□ ̄;)!!

代表
大丈夫♪ちょっとだけ、ちょっとだけね♪
そのほうが楽しいと思うよ♪( ̄ー ̄)ニヤリッ

そんな彼の一言でテンポが速くなってしまった。

ちょっとテンポを上げただけでかなり違う。
もう頭の中は大パニーック!まっ白け!!
指を動かすのが精一杯。タンギングもブレスもめっちゃくちゃである。

「じゃあ、もうちょっと・・・」「そしたら、気持ちもっと早めに・・・」

その後フルコーラス演奏し終わるたびにテンポは速められ、
気づいた時には♪=120になっていた。

T先生
そうそう、これっくらいだと楽しいし、気持ちいいんだよね~(^_-)-☆

気持ちよくないっす・・・辛いっす・・・。もう都合二時間ぐら吹きっぱなし。
しかもずっと立ったまま。休憩無しで、である。

口は緩むわ、腰は痛いわ、手首は痛いわ・・・。
早いスピードのためにカミカミ病も再発し、下唇の内側の皮がすでにキレてめくれている。
嗚呼、なんか漫画の主人公にでもなった気分・・・ヘ(__ヘ)☆\(^^;)

本当にこのテンポでやるんですかぁ~???一杯一杯なんですけど・・・

代表
そういう壁を乗り越えてこそ音楽能力が上達するってもんだよ(^_^)ニコ

T先生
そうそう、いっそのこと♪=130ぐらいで練習しておけば、本番で♪=115ぐらいでやった時に 『うわー、ゆっくりで吹きやすい~♪』って思えるっしょ?

あ、あのですねぇ・・・・・(-_-;)

かなりボロボロになった私は、「もう一回通しでやろう!」という先生方の笑顔の催促を
キッパリ断り、 普段でも重いサックスを更に重く感じながら教室を出て駅に向かった。

(あ、腕時計忘れてきちゃった・・・・( ̄□ ̄;)!!)

あまりの心身の疲労のせいで、演奏前に外してピアノの上に置いた腕時計を
うっかり忘れてきてしまったのだ。うー・・・

本当に大丈夫なのだろうか、私・・・・このペースで・・・・・(-_-;)。

  • B!