利尻富士とお別れ

3日目の朝もなぜか早く目が覚めてしまった。
写真をやるようになってから、 しかもこういう<目の前に山!>という部屋に宿泊すると、決まって早く目が覚めてしまうようになった。脳味噌のどこかで早朝の山の景色を撮影したい、という欲求が起きているのかしら^^;
夕方はピンク、そして早朝はブルー、と、同じ山の景色でも様々に姿を変える山の景色。
若い頃はただひたすら海ばかりが好きで、山登りそのものが大の苦手な私としては山の景色もあまり興味がないのが本当のところであった。
が、父と旅先で風景写真を撮影するようになってから、不思議と山にも興味が湧いてきている。さすがに登りたくはないけど(苦笑)、下から見上げる形で天気や雲の形などで変化する山を眺めていると、とても美しいと思えるようになった。
そして、ここ利尻島の利尻富士もとても美しい。ニュージーランドの景色を思い出した。日本にもこんなに美しい山があったのね・・・・。
朝食をさくっと済ませ、またホテルの方に鴛泊港まで送っていただく。
本当に快適なホテルだったので、次回はゆっくりともう1~2泊滞在して、宿の周りなども散歩したい。
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【北海道】【利尻島】ホテル『 アイランド・イン・リシリ 』に宿泊
利尻島で『 アイランド・イン・リシリ 』に宿泊 確か奥が「人面岩」。横顔♪ この先バスは、人面岩(鼻が高い男性の横顔のように見える)、寝熊の岩などの横を通り過ぎ、今日の観光を終えた。 バスは鴛泊港に戻 ...
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港までの車中からも、また綺麗な利尻富士が拝めた。どの角度から見ても本当に綺麗な山である。

船に乗ると、昨日一緒だったご夫婦とまた同乗することに♪
更に別のご夫婦が乗ってきたが、奥さんの方が足が不自由なようで杖を使っている。
思わず母が話しかけると、彼らは新潟の方なのだけど、我々が東京人と知ると、以前東京の某有名病院に手術に来たことがある、という話になった。
実はその病院の先生は、私の祖母が足を悪くした際にお世話になった先生だったということが判明! またまた不思議なご縁が発覚し、船内は大盛り上がり! その後も両親と彼らは、下船までかなりガハハと話が盛り上がっていたようだった^^;
それにしても、本当に母はどこへいっても誰とでも仲良くおしゃべりできるからすごい。よくも私のような小心者の人見知りの人間が生まれてきたものだわ、と旅をする度にいつも思う。ま、こんな私でもそれなりの年齢になれば嫌でもああなるのかしら、という気も致しますが^^;

稚内~『間宮林蔵渡樺の地』~『 宗谷岬 』
2時間ちょっとの船旅を終え、稚内の港に無事に戻ってまいりました。
船に乗っている間に、先日ホテルから港まで送ってくれたタクシーのドライバーさんに連絡をとり、また港まで迎えに来てもらいました。
10:20に港についてから、13:45分発の列車に乗るまでまだ時間があるので、ここまで来たら宗谷岬も観光しておこう、という運びに。
『間宮林蔵渡樺の地』

ここ稚内はぐわーっとU字型に凹んだ湾のようになっている。
宗谷岬はすぐ目の前に見えているのだけど結構距離があって、ドライバーさんから色々な話を聞きながらの楽しい旅となった。
途中、あの間宮林蔵が樺太に渡っていった場所、というところに降り立った。
海岸線に、ただ石碑があるなんだけどね・・・。
ちょうどその日は曇りがちで、風も冷たく、なんだか間宮林蔵氏の当時の厳しい状況を体感できたような気分だった(笑)。
間宮さん、大変だったろうねぇ^^;。でも貴方の事は日本人は皆知ってるから!

『 宗谷岬 』
やがて車は、熊笹一杯の浜辺を眺めながら宗谷岬に到着。
ドライバーさんの話でも、この辺りの熊笹の被害は相当なもののようだった。元々あった自然を倒してまで生育してしまうとは・・・。

「寒っ!! (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
タクシーを降りた瞬間誰もがそう叫んでいた。寒そうなイメージはあったことは間違いないけど、まさか本当にこんなに寒いとは・・・・。
とにかく海風が強い。そしてその風が冷たいのである。実際の気温はそう低いわけでもないのだろうが、風の冷たさが体感温度を下げている。

宗谷岬流氷館を見学

ガイドブックにも載っている場所で記念撮影を終えたので、さぁもうタクシーに戻れるかな、と思っていたところ、ドライバーさんがニヤリと笑ってこう言った。
「流氷見たくない?見たいっしょ?(σ ̄▽ ̄)σ」
い、いや・・・別に見なくてもいいんだけど・・・(;・∀・)

返答に困っている私達を「遠慮するなって!」とグイグイと右手前方にある青いお土産物屋さんに引っ張っていく。
お店の人に声をかけ、店の奥にあった入り口を入っていくと巨大な冷凍庫のようなものがみえる。
窓ガラスから覗くと、中にでっかい流氷と、そのあたりに住んでいるらしき動物の剥製が^^;。
あ~、こういうの見ちゃうと、実際に入ってみたくなっちゃうのよねん(;´Д⊂)。
心臓があまり強くないたねママを外に残し、父と私で中に突入。( ゚д゚)ハッ! そういえば、このシチュエーション、どこかでも・・・。
確か、ニュージーランドでも同じような展示があって、そこでも入ったな、私達(;^_^A。
あの時は防寒着を貸してもらえたけど、こちらは無し。もう鼻の中が凍ってる感じざんす・・・。既に芯まで冷え切っていた私は、冷たい流氷を触ってもその冷たさがピンとこなかったです・・・。

『宗谷岬牧場』で原野を駆ける馬を撮影♪

やっとタクシーに戻って、後は駅に向かうだけ・・・と思っていたら、「ちょっとまだ時間あるから、寄り道していきましょう♪」と、いろいろ案内してくださることに。
宗谷岬の山側の方がちょっとした公園になっていて、さらにその奥が壮大な牧場に。
聞けば、東京ドーム数百個分の大きさで、多分日本一の大きさの牧場、ということだ。
[blogcard url="http://www.soyamisaki-farm.co.jp/"]
車を走らせながらふと横を見ると、いきなり馬が草原を駆け抜けていく。
「うわっ!馬が勝手に走ってる!!」
「なにぃ?そんなに珍しいんか?」
「だ、だって・・・。普通人が引いてたりするでしょ?うっわー・・・」
「なんだ、こんなの別に普通さぁ~(笑)。おっかしなものに驚くんだねえ^^」
ドライバーさんは私達のビックリにビックリしていたようだ。
ということは、北海道ではこんな情景は日常なのか?!Σ( ̄□ ̄;)
結構北海道には来ているつもりだし、牧場で一日働いたことだってあるのに意外でしたわ。

このだだっ広い牧場を通り抜けると、木が生い茂った山の間の道にさしかかった。
「すみませんっ!ちょっと止めてもらっていい?」
突然たねパパがタクシーを止めた。
ちょうど撮影に良さそうな珍しい木が生えている場所を見つけたらしい。
「いやぁ~、あれはそうそう見られないんだよね~♪
しかも、ちょうど他の木がまだ新緑で、色が重なってないでしょ?うん、いいっ♪」
目をキラキラさせてウンチクを語りながら、バシャバシャシャッターを切るたねパパを見つめながら、ドライバーさんは何度も何度も不思議そうな顔つきで首をかしげていた。
「だってまだ花も咲いてねーし、こんなところ連れてきやがって、って怒られると思ってたのに、こんなに喜ばれるとはーっ!」
「いやいや、運転手さん!木を撮影するのが好きな人は、絶対ここに連れてきてあげた方がいいですよ!絶対感謝されますから!本州じゃなかなかこの風景はこんなに簡単に撮影できないですからー!!」
「そんなもんかねぇ~・・・(・・?」
たねパパにおおいに喜んでもらって嬉しいながらも、腹落ちできない不思議な気持ちが一向に拭い去れないドライバーさんでありました( ̄▽ ̄)フフフ
ドライバーさんとたねパパは他にもかなりいろんな話をしまくっていて(;^_^A。
最後には、このドライバーさんが実は以前は某乳製品企業にお勤めで、定年退職後タクシードライバーになった成り行きなど、かなりプライベートなことまで話題にしていた^^;
(北海道で乳製品企業って・・・( ̄▽ ̄))
オッサン同志、気があったかしら。
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