サックス奮闘記 個人レッスン日誌-秋編-

SAX奮闘記ー個人レッスン日誌・秋編ー 第85日目 ~ゴスペル科との攻防~

https://tanetan.com/JazzyNight

2002年11月21日投稿

ゴスペル科との個人的な攻防

Joergelman / Pixabay

ゴスペル科O先生
ゴスペル科O先生
あら、たねちゃん、いらっしゃ~い♪やってく??( ̄ー ̄)ニヤリッ

月に二度、私のサックスのレッスンとゴスペル科のレッスン時間が重なる。
このスクールはすごく狭いビルの中にあるので、ゴスペル科40名が入れるスタジオ無い(入れるスタジオが無いのに教室を開いてしまう事自体疑問だが)。そこで、受付・入り口・待合室を兼ねた4階の入口スペース部分がゴスペル科スタジオ代わりになっているのだ。

その結果、エレベーターを降りるといきなり目の前で♪ラララ~ッ♪てな具合にゴスペル科の皆さんで熱唱してる最中に遭遇してしまうのである(^。^;)

ゴスペル科・ボーカル科の先生であるO先生はとってもナイスなキャラで、私と顔を合わせる度に

ゴスペル科O先生
ゴスペル科O先生
たねちゃん!美容情報なんかない???

となぜか聞いてくる(笑)。お互いやれムダ毛がどうだとか、セルライトがどうだ、とかいう話を熱心にしていると、横で先生が顔を引きつらせて

T先生
T先生
俺が絶対入れない世界ができてる・・・・・(^_^;)

と絶句してしまうほどなのだ( ̄m ̄*)プッ

冒頭の言葉はO先生の「お約束」で、以前から

ゴスペル科O先生
ゴスペル科O先生
たねちゃん、ゴスペル科にも入りなさいってば♪

と執拗に私を勧誘している為に、私がエレベーターを降りると必ず部屋の奥から顔をにゅっとだして、冒頭のあのセリフを言うのである。
が、その瞬間、ゴスペル科の生徒さん30名以上が一瞬にしてこちらを振り向くので、正直こちらとしてじはギョッとする(^_^;)

で、毎回聞かれるので、その都度「じゃ、次回から・・・」とか、「ボーナス入ったら・・」とか、返しを毎回変えなくちゃいけない(と勝手に思ってる)ので、お笑い芸人修行のようでもある。しかも、このゴスペル科、レッスン日がかなり不定期なので、いつこの状況に遭遇してしまうかわからない。
ドアが開いた瞬間の勝負なので本当にドキドキする。これだけやってたら、その辺の芸人より切り返しはできてると最近妙な自信がついてるかも(。・_・。)ノ

 

辞めるっ?辞めないっ?どっちがっ?!

T先生
T先生
今日ちょっと相談があるんですよ

いきなり先生から相談なんて何??もしかして、サックス講師やめちゃうの??( ̄□ ̄;)!!
先生いなくなったら私のサックス人生も終わり・・・こんなにワガママな生徒を受け入れてくれるサックス講師は他にいないもの(T∇T) ウウウ

T先生
T先生
い、いや、そうでなくて・・・(;^_^A アセアセ。レッスン時間、変えていただけません?

聞けば、最近スクールに入ろうとしてる新しい生徒さんが、私が毎回使ってる木曜日20時15分からの時間帯じゃないと来られない、と駄々をこねているらしいのだ(-_-;)。

T先生
T先生
しかも、『3ヶ月で上手くなりますかねー?』なんてこと言うんですよ!!そんなペースで 上手くなっちゃうんだったら、俺の仕事なんか必要ないっての!

( ゚o゚)ハッ すみません・・・ なんか愚痴っちゃいましたね(;^_^A アセアセ
いや~、どうも納得できなくて・・・

いんや、どんどん愚痴ってくださいまし。先生が辞める話じゃなくてよかったですから♪これからも先生にワガママ言えるってわかっただけでワタクシは何でも聞ける気分でございます(笑)

私
あ、ちょうど良かったですよ。私、実はもっと昼間の早い時間にしてもらおうと思ってたんです。

T先生
T先生
えっ?なんで?お仕事は?

私
実は、去年からやってた某企業での楽天関係の仕事が一段落したんで契約終了にしたんです。 なので、またしばらく『毎日が日曜日』の日々σ(^◇^;)

T先生
T先生
・・・・・・・もしかして、すっごくお金持ちだったりします???(・_・;)

私
いえ!な、なんで????

T先生
T先生
いや、このご時世にそういう自由なスタンスとれるのって、お金に余裕がないと出来ないと思って・・・

本当は辞めてる場合じゃないんすけどね・・・・気持ちがついて来ないからしゃーないのよ・・・そのまま働くように、しかもとても良いポストで、と薦められたけど、丁重にお断りしました・・・

私
いえいえ、本当に貧乏なんすけど・・・サックスもこの先続けられるかどうか・・・(´ヘ`;)ハァ

T先生
T先生
えっ?!辞めちゃうのっ??( ̄□ ̄;)!!

私
(^m^*)クックックッ 辞めませんって!冗談ですよぉ。身内に借金してでもサックスは辞めませんから!

T先生
T先生
ああ、よかった~(^。^;)ほっ じゃ、安心したところで、レッスン始めましょう~♪

 

さて、レッスンといっても新しい曲をやるでなし。ひたすら『Misty』のアレンジ作戦授業である。
あーでもないこーでもない、と言って先生に見本を吹いてもらったり、自分でも吹いては凹み、泣き言が入り、「甘えるな~」と叱られ、あっという間の1時間が終わってしまった。
本当に、本当に大丈夫なんでしょーか??

T先生
T先生
あ、そうそう!これ、当日のチケット♪それから、やっぱりゴスペル科のバック演奏やらなくちゃいけないみたいだからよろしくね~♪来週には楽譜渡せると思いますので( ̄ー ̄)b。 ま、本当に来週渡せるかどうかは、これから僕がちゃんと仕事するかどうかにかかってるんですけどσ(^◇^;)

頼むぜ、先生・・・・・。
自分の曲がもうどうにもならなくなった今、せめてバックの演奏に掛けたいっ!(T-T)

が、この想いもやがて瞬時に泡と消えるのを、この時の私は、まだ知る由もなかったこの時の私でした・・・

  • この記事を書いた人

たねたん

JAZZ好き元ライター。『たねたん・どっとこむ』内でのかつての人気コーナー「Jazzy Night」「サックス奮闘記」を現在こちらに鋭意移築中。Sonny Rollinsが一番大好き。最近はライブで生音浴びてないのが悩み。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています

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