サックス奮闘記 個人レッスン日誌ー夏編ー

SAX奮闘記ー個人レッスン日誌・夏編ー 第78日目 ~『On Green Dolphin Street』で『モタる』『くって入る』~

https://tanetan.com/JazzyNight

2002年9月19日投稿

『On Green Dolphin Street』ってやつは・・・

『On Green Dolphin Street』。久々に厄介な曲に出会ってしまったらしい。

この楽譜を先生から渡された時、正直どういう曲か全く分かっていなかった私。

かなりのスタンダードなので多分今までも何気なくは聞いていたはずなのだが、
このタイトルをあまり意識したことは正直今までなかったので、
先生が「こういう曲ですよ~」とお手本を吹いてくれてもあまりピンとこなかった。

私
(ま、いいや。スタンダードならみんなが演奏してるはずだから
後でCDでゆっくり研究すれば・・・)

当時はその程度にしか考えず、特に深くは考えなかった。
いろいろ臨時記号はついているものの、基本はCメジャーだし、
特に難しいリズムもなさそう・・・・・・・。

がっ!

 

甘かった。大甘。

 

まず、最初の練習の際に、初見でどの程度吹けるかチャレンジしてみた。

先生からいただく楽譜は、今のところ殆ど知っている曲ばかり。
実際にサックスで吹くのは初めてでも、曲自体は既に頭に入っているメロディーなので
運指の確認さえできれば大抵一度でとりあえずは吹けてしまう。
あとはいかにジャズっぽく、かつ正確に吹くか、ということがテーマとなり、
リズムがどうだとか、メロがどうなってるかなどに時間を割く必要はなかった。
今までは。

がっ!!!!この曲はそうは問屋がおろさなかった。

パッと見、簡単そうなメロなのであるが、裏拍で入るリズムばかり。
耳で聞けばノリのいいリズムでも、楽譜にされるとてんで感覚がつかめない。
いや、感覚がつかめない、というより、かえって訳がわからなくなる。
もし、この楽譜通りの演奏のCDがあれば、楽譜を見ずに演奏を頭に叩き込んだ方が
余程早く演奏できる気がする(^_^;)。
しかし、手元にはそんなオリジナルCDはない。
楽譜を睨みながら(こんな感じかなあ??)という情けない感覚で自習するしかない。

家のCD群を探したものの、よりによってこの曲が入ってるCDはなかった。
慌ててネットで検索し、ロリンズとビルエバンス物を見つけ発注するも、
よりによって発送に5日もかかるという。間に合わない・・・・・(T-T)

こうなったら自分の感覚を信じて練習するしかない。
が、曲の真ん中あたりのところで常にリズムがひっかかってしまう箇所がある。
そこさえクリアすれば後は完璧になってきたのに・・・・。
嗚呼、先生のお手本ちゃんと聞いてりゃよかった・・・・・(;o;)ウエーン

何度か練習するも、毎回ある小節にくるとリズムが狂ってしまう。
付点四分音符と八分音符の簡単な組み合わせなのだけど、
その前と後の小節とは違うリズムであるため、それまでの勢いでいってしまうと
運指が絡まってグシャグシャになってしまうのだ。
オリジナルの曲が聴ければ、何度も何度も聴いて身体で覚えこんで解決できるのに。
考えて考えて、考えすぎて余計にどんどんドツボにハマっていく・・・無間地獄(T-T)

ライブで気分転換♪のはずが・・・

レッスンの前日、とーるさんのライブに行った。
A型でハマりやすい性格の私は、時として一生懸命になり過ぎて、楽しむ気持ちを
つい忘れがちになる。
サックスの試験があるわけでも、プロになるわけでもないのに、
ここ数日の私は確かに必死になりすぎていた。

今回のライブはそんな私の気持ちを解きほぐすのにいい機会と思えた。
レッスンの前日なのだからもと練習したい、という気持ちをぐっと堪え、
今回の会場の六本木『Misty(※現在は閉店)』へ向かった。

スタンダードJAZZの名曲を、素敵なボーカルやサックス、ギターで演奏してくれる
とーるさんのライブはいつも本当に楽しい♪
ゆかいな仲間(爆)も集まって良い演奏を聴けるこの時間は本当に癒しの時間だ。

明日のレッスンの事なんかすっかり忘れて満喫していた矢先、
3rdステージの第一曲目が確かどこかで聴いたような・・・・・?ヽ(。_゜)ノ
あっ!これは紛れもない『On Green Dolphin street』だぁっ!!( ̄□ ̄;)!!

ボサノバ風にアレンジされていたのでやはりオリジナルとは多少違うのだけど、
やっぱり有名なスタンダードなんだな、ということを実感。
私、修行がたらんなぁσ(^◇^;)。
というか、とっとと帰って練習しろ!という神様のお告げでしょうか・・・

家に帰るとCDが届いていた。真夜中だというのにロリンズとビルの演奏を聞きまくる。
ロリンズはアレンジしすぎてて肝心なところがわからんちん(T-T)
曲としてはとっても素敵なのだが・・。
ビルのピアノもかっこよすぎて肝心なところが・・・・。
結局人に頼るなってことかな(^_^;)

 

『モタる』と『くって入る』の違いとは

レッスン当日。ちょっとドキドキ。
いつも通り楽しくお話しながら、スケール練習等をして、いよいよ本題へ。

T先生
T先生
じゃあ、最初からちょっとずつやっていきましょうか?

4小節ずつ先生がお手本を吹いてくれて、その後一緒に吹く。
最初は問題なかったのだが、次の4小説で問題の箇所が出てきて、
案の定先生の演奏とバラけてしまう。

T先生
T先生
あ、あれ??リズム違ってるよ??(^。^;)

私
そうなんです・・・・・うまくふけないんです・・・・・・
ここ、ずーっと練習してるんですけど、どうも違うリズムになっちゃうんです(T-T)

T先生
T先生
じゃあ、どういう風に吹きたくなっちゃうのか、やってみて!

頭のなかにこびりついてるリズムで吹いてみる。

T先生
T先生
うんうん・・・・。まぁそれもアリかな!
それがいわゆる『アレンジ』ってやつだから♪
で・も~、とりあえず今日は まだ第一回だから、
まずは楽譜通りに吹いてみましょうねっ(^_-)-☆

そうだよね、そうですよね・・・・。
アレンジっちゅーもんは、基本ができてからやることっすよね・・・。

T先生
T先生
『モタる』って言葉があるんですけど・・・

モ、モタ???(。´・ω・)?

T先生
T先生
実際のリズムよりちょっと遅らせることをそう言うんですよね。
もたつくってのとはちょっと違うんだけど。
意識して、わざとフレーズを伸ばして遅らせて演奏する、みたいな。
例えばこんな感じで・・・

そういって先生はいかにもジャズっぽいフレーズをそれっぽく演奏してくれた。

T先生
T先生
ね?こういうのもアレンジのひとつ。
バンドでセッションしたりする時に、
『じゃあ、2コーラス目のこのフレーズでモタるので・・・』とかって
打ち合わせしとくんですよ。アドリブは好き勝手にやって いいけど
テーマを演奏する場合には予めある程度ルールを決めておかないと、
急に予定外の好き勝手な事やられると、他のメンバーが焦って
演奏そのものが止まっちゃう場合もありますので(笑)

ほう・・・φ(.. )メモメモ

T先生
T先生
で、わざとモタらせるんならいいんですけど、
そうじゃない場合は単に『出来てない』訳で。

あ、私のことか、それ・・・・( ̄□ ̄;)!!

T先生
T先生
で、『モタる』とは逆なのが『くって入る』って言うんですけど、
それはこんな感じ

また先生が演奏例をやってくれる。おお、ちょっと食い気味に早めに入ることね!

T先生
T先生
そう、通常のリズムより8分もしくは16分早くはいることです。
『キメのとこでくって入る』とかって 言うんですよね♪

なるほど・・・・φ(.. )メモメモ
で、私はワザとやってるわけじゃないからダメ、と・・・・(-_-;)。

T先生
T先生
これはもう練習しかないですね。別に難しい運指ってわけでもないので、
一度できちゃえば簡単だと思うんですけどね~。
他のフレーズはちゃんと演奏できてるし♪

・・・・・練習してきます・・・・・・・

で、発表会のことには一言も触れずに終わった今日のレッスンでした。
早く曲決めようよお、先生~~っ!o(><;)(;><)o ジタバタ

 

 

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  • この記事を書いた人

たねたん

JAZZ好き元ライター。『たねたん・どっとこむ』内でのかつての人気コーナー「Jazzy Night」「サックス奮闘記」を現在こちらに鋭意移築中。Sonny Rollinsが一番大好き。最近はライブで生音浴びてないのが悩み。 ※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています

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